会社に資産があり毎月大きなキャッシュフローがあったときは、国内外思い立ったらビュンビュン飛んでいくことが”当たり前”というかそれなりに幸せを感じていたはずなんだけど、今は会社の資産を売却したお金から配当という網を通したわずかな(しかし安定している)お金しか使えなくなった。
昔みたいに思い立った瞬間飛行機に乗るなんてことは出来なくなってしまったわけで、そんな自分を不自由に思うか、もしくは(金を自由に使えない生活は不幸だ…)と思うかなと思ったんだけど、全くそんなことはない。
すっかりケチが染みついたおかげで、幸せの順番が「自由であること>お金を無駄遣いしない事>どこでも好きなように旅行できること」になってしまったようだ。
要は出来ない不幸を思いつく前に、値段が高いと(たっか!ほんならもうええわポイー)って感じで、自分の人生とは全く無縁の話のフォルダに入ってしまうみたい。
こんな感じで、(できないならできないで、まぁええか)と思う事がセミリタイアしてからかなり増えた。
誰かが「セミリタイアしたらお金を使わなくなる」なんて言っていたけれど、まさにその通りかもしれない。
人がある程度の生活レベルを維持したい理由の中に
・人にみっともないと思われたくない
・せっかくこの世に生まれたのだから色々楽しみたい
と言うのがあると思うけど、自分の場合は一つ目はそこまで強い意識はないし、二つ目にしても人生で経験していない(しかしお金のかからない)ことは沢山あるので、他のやりたいことから回収していってもまだまだ先は長いと思う。
そんなこんなで、お金が無ければ無いなりに色々納得するもんだと感心した。
経営者は現状に満足しない事が必要だけど、貧乏セミリタイア者は現状を肯定し満足する力がある程度必要かもしれない。
もちろん最低限のお金が必要なことは言うまでもないが。